IN-Childプロジェクト
プロジェクト代表者
HAN ChangWan (ハン チャンワン)
韓 昌完 教授
下関市立大学 学長
IN-Childプロジェクト代表
全世界の子どもたちをみていても、一人として同じ子どもはいません。
もちろん似た特徴はあるかも知れませんが、千人いれば千通り、多様性で溢れています。
そして、その未来も千人いれば千通り。
『子どもたちが多様な未来を描けるように支えたい』
そんな気持ちで、日本から『IN-Child』の取り組みを進めたいと思いました。
日本の子どもたちからアジアの子どもたち、全世界の子どもたちへと広がることを夢見ています。
大きな未来は、「今」目の前にいる子どものニーズに、誠実に応えることからはじまります。
韓先生は、「何で?」と気になることは分かるまで勉強しないと落ち着きません。なので、勉強の時間がとっても長く、医学と経済学の分野で2つの博士号を持っています。これまで、韓国の大学では社会福祉学分野で、高齢者について教えていました。そして今、日本では教育学分野で子どもについて教えています。「子どもからお年寄りまで」韓先生は、人間の一生を勉強してきました。その教育学を教える中で、はじめて「気になる子」という言葉に出会ったときに、たくさんの疑問が生まれました。
そうです、韓先生は「気になる子」という言葉が気になってしまいました。
そんな疑問から、沖縄の小さな研究室で『IN-Child』が生まれたのです。
よく、プロジェクトチームや学生たちから「先生の頭の中は、宇宙みたい」だと言われています。韓先生の頭の中では、いろいろな疑問やアイディアがぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる…と常に駆け巡っているのですが、不意に閃いたことを(プロセスやゴールを飛ばして)口に出してしまうようです。『IN-Child』もそのひとつでした。なかなか理解されないこともありましたが、今では韓先生のひらめきと情熱が、大きなプロジェクトとしてたくさんの人の心を動かしています。
韓先生には、「IN-Childプロジェクト」を通して子どももおとなものびのびと生きる未来が見えています。そしてそれは、「どこかの」「だれかに」限定されない、全世界の人々なのです。
▼イラスト:「ハン先生」